おもちゃ『日本茶セット』

昨日の記事2022年1月24日『段取りを習得させるために』の記事を受け、今回はマザーガーデンの日本茶セットを取上げます。

段取りの良さには少なからず男女の性差があります。女性は一度に幾つかの思考を働かせながら同時進行で物事を進めることができますが、男性はその同時進行が苦手な傾向があり、人によっては難しい場合があります。このことは幼い子供にも見受けられ男児には段取りを重視し、同時進行で幾つかの事柄を行うことができるお茶を入れることをお薦めています。

私の思い出ですが子供の頃毎日訪れる祖母にお茶を入れるのが役目でした。最初は母が入れたお茶を祖母に出すだけだったのですが、茶柱が立つのが面白くて母に入れ方を教えてもらい、また祖母の嬉しそうに微笑む顔が見たくて行っていました。ある日母の考えがあってその役目は一時期弟に移行されました。今思えば物事を順序立てて考えることのトレーニングを母が弟にさせていたと思います。

お茶を入れるには段取りが必要になります。ケトルでお湯を沸かしているその間に、急須と茶筒、湯飲み茶碗に茶托、お盆、乾いた布巾も準備し、スムーズにことを進めなくてはなりません。そんな同時進行を必要とする練習お茶入れは打って付けです。

段取りを習得するためには手を中心とする微細運動も必要不可欠です。外遊びが中心で椅子に座ることが苦手な男の子はこの微細運動が苦手な傾向があります。ですから茶筒から適量の茶葉を一旦茶筒の蓋で受けることも上手く行かず練習が必要になる場合もあります。

おもちゃでその動作を学んでから本物の茶葉を扱うようにすれば、動作に気がとられず茶葉の量に意識を向けることができます。子供には茶葉を扱う動作も意外と難しいものなのです。

次に必要になる動作は心配り、気配りに関係する動作です。

お茶を口にする湯呑みの淵を自身の手や指で触れないように扱うことへの気配りを意識させます。この行動は教えなければ子供達は湯飲みの上から指や手の平を被せて湯飲みを持ってしまいます。またお茶を注いだ茶器の底を一旦布巾の上に載せて溢しを拭く必要もあります。このような気配りも男女共に教えておきましょう。お客様が湯飲みを上げた時底がお茶で濡れていたらお育ちが分かってしまいます。

またお茶の濃さを均等にするためにどう注ぐか、また年齢や好みによってお茶の濃さを変えたり、気温によって冷まし湯や熱めにしたりという心配りが学べるのも日本独特の文化だと考えます。またこれからの時代男女問わず心配りや気配りをしながら相手のために美味しいお茶を入れることができる人であって欲しいと思います。


さて段取りよくお茶を入れるための練習は、お茶を入れるために何が必要かを先ず考えさせることからスタートしてください。そしてどのような順番でお茶を入れるのか手順で考えさせ遊びとして取り入れ、それができたら本物のおもちゃで練習をし実践してください。

美味しいお茶を子供に入れてもらい、暫し心和むひと時をお過ごし下さい。

Baby教室シオ

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