提案『こどもの日を楽しむ』
ここ沖縄で教室を開くようになり毎年行事育に関することを私自身が楽しんできました。沖縄と本土では気候や季節の違いのみならず、文化圏も伝統行事も異なる部分がありますが、この行事育が保育や教育の場所で取り入れられるようになって、とても良い意味でのチャンプルー文化を沖縄の子供達は味わうことができています。今回はこどもの日を楽しむためのヒントを取上げていきます。
日本には季節の節目や行事に合わせて飾りや調度品をその場所に相応しい形で整えることを指します。お正月・節分・桃の節句に続き端午の節句を迎えるわけですが、子供が小さなときだからこそ子供と共に手作りで床の間や部屋の一角を利用して室礼を楽しんでみましょう。床の間がない場合にはお盆の上に設えて玄関に飾って楽しむこともできます。
レッスンで大切にしているのが行事に関する言葉に関心を持ち覚えてもらうことです。、こどもの日の言葉は『端午の節句・兜・鎧兜・幟・弓矢・軍扇・陣太鼓・陣笠・こいのぼり・吹流し・真鯉・緋鯉・かご玉・矢車・鯉の滝登り・五月人形・金太郎・柏餅・ちまき・菖蒲・菖蒲湯』などがあります。年を重ねるごとに少ずつ覚えてほしいと考えていますが、言葉を覚える数の多さは国語力に繋がりやすいので是非言葉を増やすことに努めてほしいと思います。
皆さんもご存知のように行事のある月は部屋に入室して直ぐに気づくように室礼(しつらい)を整えています。できるだけ本物に近い美しいものをと常に考えていますので意識してみてくれることを期待しています。ご自宅でもお盆の上で完結する小さな世界観を作えるよう室礼を提案していきます。
1、折り紙での表現
折り紙は子供と共に折ることができるものです。端午の節句らしく和テイストの折り紙や和紙でいろいろな形の兜や鯉のぼり、菖蒲などを折ってみましょう。
2、工作での表現
紙コップや紙皿、牛乳パック、いろいろな材料を使用して端午の節句を表現してみましょう。以下の写真は生徒さんの作品です。
3、料理での表現
行事育の醍醐味の一つが健康を願うための行事食です。お母さん手作りの行事食を食べさせるおふくろの味的思いでも、子供達と一緒に簡単にできる行事食を作ったりするのも良い思いで作りになります。出来合いのものを使用してアレンジするのもよいのではないでしょうか。以前生徒さんから頂いたワッフルをアレンジして兜に作り変えてみた写真です。ワッフルが2個あればできますので挑戦してみてください。
4、菖蒲を飾る
こどもの日に菖蒲を飾ることや菖蒲湯に入ることを知る子供は少ないものです。端午の節句は別名『菖蒲の節句』ともいい、菖蒲の豊かな香りや薬草としての働きが邪気を払うと考えられていたことに由来します。花屋さんで菖蒲を扱うお店は少ないですが、ホテルなどに飾られているので覗いてみてはどうでしょう。
行き付けのホテルのレストランには毎年美しい成果の菖蒲がアレンジされているので写真を撮影させていただきました。
5、端午の節句の伝統的なデザートを食して
コロナ以前は生徒さんに味わってもらっていましたが今年もできそうにないため残念です。どうぞご自宅で味わう機会を設けられてください。ちなみに柏餅は関東で新芽が出てくるまで古い葉が落ちない理由から健やかな成長と子孫繁栄を願い江戸時代から食べられています。一方ちまきは関西由来のものでもともとは中国から伝来したものです。
6、歌を歌う
『こいのぼり』『背くらべ』『子供の日の歌』などがあります。前2曲は皆さんご存知で『こいのぼり』にいたっては替え歌を堂々と歌う子もいますが『子供の日の歌』を知る人は少ないと思います。行事育にぴったりの童謡なので機会があれば是非聴いてみてください。
行事をご家庭で楽しめますよう願っています。
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