提案『収穫体験の薦め』

今回は収穫体験の薦めについて話を展開していきます。収穫体験は言葉を変えると自然の中に身を置いて、そこに実るものを収穫する喜びを得ることです。例えそれが農業体験であっても、代金を払って収穫物だけを得るにしても子供の経験値を上げるという点からは素晴らしい経験なのです。自然の中に身を置いて子供の肯定感を育ててみてはいかがでしょうか。


1、収穫する喜びを味わう

プランターなどのわずかなスペースで育てることができるプチトマトなどを育てて、ツルが伸びていく様子や実が大きくなり色づく様子を見ていくと、早く収穫したいという気持ちが芽生えてきます。自分で育てていくこと以外に農家さんが育てたものを収穫することも、子供の成長にとっては刺激のあることです。例えばトマトの収穫体験で、新鮮なトマトの表面にある毛状突起(産毛)に気付いたり、完熟したトマトの手触りや未完熟トマトの硬さ、重さや濃い味、香りを普段よりも感じることができます。


2、多くの気付きが体験できる

自分自身で育てることができないものを収穫することも普段できない体験です。例えば木に実る果実を初めて見た場合にどのように実をつけているのか、どのような形や大きさの葉なのか、大きさや色形が同じ木であっても味の味が異なることに気づくこともできます。ある生徒さんがパイナップルが木になっていると思っていたのが実はそうではなかったことに驚かれたり、りんごや梨の収穫の仕方に驚いたりと普段できないような経験から学ぶことができます。スーパーに並んでいる状態で目にする果物しか知らない子供たちにとっては衝撃的な事実なのです。


3、食育に繋がる

わたしも経験したことがあるのですが、子供の好き嫌いを収穫体験で改善したことがあります。収穫体験は子供にとって特別なもので、嫌いな野菜や果物を自らの手で収穫することで好き嫌いな野菜が特別なものになり、好き嫌いを克服することができます。ゴーヤはなかなかハードルの高い野菜ですが、沖縄の夏の野菜として身近にあるものなので調理法を工夫して食卓に出してあげてもいいでしょう。


4、自然や四季に触れる

直に土や植物に触れ畑や農園の空気感を味わうことができ、季節ごとに自然の偉大さを知ることができます。また昆虫や生き物を発見することもでき収穫体験とは異なる生きものに触れることができます。ある生徒さんが「パパイヤにはオスとメスの木があるんでしょ」と話をしてくれました。私も両親からその話を聞いたことがあったので軽く説明しましたが、一見は百聞にしかずです。生徒さんがおじいちゃまから聞いたことを実感する日を楽しみにしたいと思います。


6、農家の人々の苦労や感謝を知る

収穫体験に行かれたときには是非とも農家さんの作物を育てる話を聞くチャンスを設けてほしいと思います。このような収穫体験や農業体験から私たちの生活が地球に及ぼしている影響を考えるきっかけになると思います。

Baby教室シオ

ほんものの学び。今必要な学び。乳児期から就学期までを総合プロデュースする沖縄初の乳児のためのベビー教室です。