スナップ『受け入れ上手は食べ上手』

ご誕生間もなく入室された生徒さんは上のご兄弟の様子をじっくりと見ながらお育ちになりました。通常3歳で一人入室しレッスンを受けるのですが、ご本人たってのご希望で2歳で私とのマンツーマンレッスンを週2回行なっています。敢えて時間を掛け準備し待つトレーニングを行っている間も「次はなにかな?なんだろう?」とワクワク感を言葉にしながら待っています。一般的な2歳児だと待てずに即手が出てしまうのですが、生後間もない時から通室しお母様と一歩一歩歩んでこられたのでこちらの話もしっかりと聞くことができています。待つ指示行動が実行できるのはそう簡単なことではありません。日々の生活の中で人の話に耳を傾けることができ、アイコンタクトをとりながら繰り返し実践し初めて待つことができるようになるのです。よって自己抑制をしながら期待感マックスで教具やおもちゃに触れることができるので、いざ手にした時にはこのように常に笑みを湛えながら楽しむことができています。

しかしまだまだ2歳ですから乗り気ではないこともあります。それでも「とりあえずやってみよう」と声を掛けると「うん」と頷いて行動してくれます。ですから苦手なことでも徐々にこなせるようになり只今絶賛大きく成長中という段階におられます。

この受け入れができるか否かと深く結びついているのが食への姿勢です。言い換えれば食で選り好みをする子はあらゆる事において選り好み傾向が強く出ます。このことは子供を観察していればほぼ当てはまることに気付くことができるでしょう。

実は生徒さんはトマトときゅうりが苦手と言い教具を触ることに躊躇することもありましたが、今ではトマトやきゅうりの教具やおもちゃがあっても「食べ真似をしてごらん」と伝えると抵抗なく「あむあむ、もぐもぐ」と楽しそうに受け入れることができています。実際に食べることが難しくても遊びやお手伝いを通してそのものに触れることが受け入れに通じるので、このような機会を増やすことが子供の受け入れのキャパを広げ苦手意識や嫌いな思いは軽減され校区服につながりやすくなります。

先日生徒さんは私に「トマトちょっと食べたんだよ」と実際に口にした話をしてくれました。「どうだった?」と尋ねると「おいしくなかった。」とは答えていましたが、苦手なことに挑戦することや克服することへと意識が向き始めたことで問題解決能力を育てることに繋がるのです。このような物事を受入れることの実践が大きな成長に繋がるのは誰の目から見ても明らかです。

残念なことに好き嫌いが激しいと好きなことだけを行い凸凹な成長や物事の習得に繋がりやすくなってしまいます。難しいことや気乗りしないことがあっても一旦受け入れ挑戦してみることに繋げるために重要なのは食育です。不思議なことに少しでも苦手な食材を克服する行動が取れるようになると、物事を選り好みすることも減っていきます。

食は体を作ることだけではなく全ての物事を受け入れるか否かの思考に通じてしまうので、是非とも離乳食を開始している乳児をお持ちのお母様は、好き嫌いを作らない方向で食育を進めてほしいと思います。受け入れ上手は食べ上手、大きな可能性を持たせるためにも食育を成功させましょう。但し食物アレルギーがある場合には好き嫌いとは異なるため該当しないことを認識しておきましょう。

写真の大きさのマッチングは2歳児にとり自力で全てをこなすには、数も多く難易度の高いものですが諦めず手助けも助言も借りずマッチングさせ大きさの序列も完璧に自力で取り組むことができました。食育はものの受け入れと同時に忍耐力も育てることができることも認知しておきたいものです。

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