スナップ『乳児の獲得したい腰立』

まっすぐと背筋を伸ばし座ることができる腰立は這うことで獲得できる身体発達で、尚且つ歩行にも深く関わってくるものです。腰に背骨を確りとのせることができないと椅子に座れてもすぐに姿勢を崩すことになり集中力も続かない、自分自身の足で長い距離を歩けない、思うように走ることができない、よく転ぶなどと課題が色々と出てきてしまいます。

今回は生徒さんのご協力のもと写真でその擁立までの過程を確認してまいります。



初めての自力行動と言われる寝返りは首が確りと据わり、仰向けの状態から腰を捻り反動をつけてうつ伏せになる行動です。乳児は寝返りの前行動として手足を大きくばたつかせて動かし、このバタバタ行動に不思議さや面白さを感じるお母様もおられるでしょう。この手足のバタバタ動きが反動を付けて寝返りをすることに関係しています。よっておむつ体操で確りと反動をつける動きを促してあげましょう。

寝返りは左右対称にどの方向にも転がることができるようにします。

ずり這いから手足をしっかりと使ったハイハイにように移行できるように促していくと胸の高さも上がり床を蹴る足の動きも確りとしてきます。徐々に床からお腹も離れハイハイへと移行していきます。

ハイハイをたくさん行うようになると写真のように前傾姿勢で据わり遊ぶことが増えます。


やがて姿勢は直立し腰骨に背骨が徐々に乗ってくるようになり胸が上がってきます。


生徒さんは誰が教えた訳でもなく自力で高這いの練習も行なっていたのであわや顔面転倒という瞬間も自力で回避するほどの運動神経が育ち、また綺麗な腰立を獲得することができています。腰立ができるようになると座って何かをすることをたくさん与えるようにします。写真はラッパで音を出す練習を開始したばかりの頃ですが、ベル側を舐めたり噛んだり、顔に押し当てたりと様々な小さな実験を重ねていました。ベル側から音を出すと言われていた時期を過ぎて今ではちゃんとマウスピース側から吹いて音を出しているそうです。お母様としてはその出す音も吹き方も面白いと楽しんでおられます。

「もしかして天才?」というお母様のご発言があり教える側としては嬉しい限りです。よくこのようなことを例えて親ばかと表現することがありますが、私はお子さんを確りと観察なさっている証だと思うのでもっともっと親ばかのタネを拾えるくらい発見して欲しいなと考えています。なぜなら乳児は天才の技を毎日数多にも幾重にも披露しているからです。この写真だけでも手の指1本1本の自立も見えますし、足を見れば立ち上がりに必要な親指に力を入れることの準備も行い両足の親指を曲げています。同時に土踏まずの形成も進んでいることがわかります。私の記憶では撮影時ベルの中から鼻息が聞こえていたので鼻を噛む準備期にも入っておられます。1枚の写真でもこれだけのことを同時にしている乳児は正に天才なのです。

今日もお子さんの素敵な輝きを見つけてくださる日となりますように。

Baby教室シオ

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