絵本『おぞうにくらべ』
沖縄にはお雑煮文化がなくみなさんのご家庭では中身汁がメインでしょう。私が小さな頃は数日前から豚の内臓をきれいに洗い何度もゆがいては捨ててを繰り返して鰹仕立てのすまし汁で生姜とネギを載せて振る舞っていた様に思います。沖縄県人らしからぬ豚肉を食さない私にとってはその年末の中身汁や三枚肉の香りを避けてきたので、主人と結婚してからは本当に主人の実家の味に感謝してもし足りないと思うほどです。沖縄の中身汁の食文化を子供達に伝承できないのは残念ですが、親戚宅で食してもらえるだけ良しとしています。沖縄の子供達も絵本を通して日本全国のお雑煮の種類の多さ、そして食の豊かさを学んでほしいと思います。
お正月おばあちゃんの家に行った主人公のきみちゃんは、色々なお雑煮2であいます。野菜で一杯のお雑煮、魚が入っているお雑煮、醤油味のお雑煮などその家々が代々受け継いできた大切な味です。
昨今は生活自体をシンプルにして食事の器も余計なものを家に置かないという事情もある様ですが、子供の頃の視覚能力を磨くためには是非とも豊かなものを与える見せる使用するということは重要だと考えます。その様な意味ではこの絵本に出てくる冒頭の見開きのお雑煮を盛り付ける器を楽しむということも鑑賞する価値はありだと考えます。年に数回しか使用しないものを置かないというのであれば、質の良いものを使用するということで補う方法もアリではないでしょうか。
ではどの様なお雑煮が出てくるかは表紙をヒントに想像し絵本を楽しんんで観てください。
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