提案『赤ちゃん返りの防止と軽減のために』

今回はお母様のご希望で赤ちゃん返りについて教室としてどのように対処しているのかを記すこととします。記事内容は概要となりますので詳しい手法については個別にご質問をお受けいすることとなります。今回は赤ちゃん返りを理解しやすい絵本『ちょっとだけ』を活用して話を進めたいと考えます。是非とも一度は読んでみて下さい。

お母様方に第二子、第三子をご希望の場合には妊娠前から長子の赤ちゃん返りについて学んでいただきたい旨をお伝えしています。なぜなら赤ちゃん返りは長子である子どもの不安や戸惑い、嫉妬というネガティブ要素を多くはらんでいるからです。出産後にそのような状態になるのは子どもにとっても母親になってもとてもしんどい事です。よって赤ちゃん返りを想定してその対処法を考えたり軽減させる方法を実践するのではなく、下の子が誕生する前から上の子の不安や戸惑い、嫉妬を払拭させる方向でことを進めていくことが賢い方法なのです。それでは簡単に概要だけを説明してまいります。


1、なぜ赤ちゃん返りが起きるのかを理解する

これは少し考えればわかることですが、親の愛情を独り占めしていた自分に変わってその立場を脅かす弟や妹が誕生することにより自分自身の存在価値を確認する行動です。親の愛情が自分自身に向いているのか、注目してほしい、認めてほしい構ってほしいという表現なのです。


2、赤ちゃん返りはマイナスと捉えないようにする

赤ちゃん返りは親音られてしまう不安や戸惑い嫉妬などネガティブな感情ではありますが、裏を返せば親の愛情がしっかりと伝わっている証でもあります。このような感情は愛情がしっかりと伝わっていればいるほど表面化するとお考えください。子供が悪いのではなく純粋な想いの表れなのです。よってここで重視しなければならないのは、そのような感情が出現する前に手段を講じることなのです。


3、下の子の成長と上の子の成長を列挙し説明する

下の子どもの検診と長子の検診時の状況をエコー写真や母子手帳などを用いて確認させ、愛おしく思い妊っていたのかを説明をし愛情をしっかりと伝えます。


4、頼もしい存在であるという認識を育てる

お腹が大きくなり始めた頃から徐々に上の子供を頼りにし、ちょっとしたお助けをお願いし感謝を伝えるようにします。大好きなお母さんから頼りにされることを嬉しく思うように気持ちを育ててあげることが、出産後の長子のモチベーションになるようにしましょう。


5、胎児への声かけを頻繁に行わせる、赤ちゃんのお世話について考えさせる

お兄ちゃんやお姉ちゃんとしての自覚を育ててあげます。その場いいに教室ではいろいろなおもちゃを使用し小さくてかよわい乳児のお世話を遊びの中で考えさせ実践させていきます。


6、親は出産後は上の子優先にする心構えを持つ

多くのお母様は上の子のお願いやお世話よりも下のお子さんを優先させがちですが、これは全く順番が違う話で危険をはらんでなければ下の子を少々泣かせて待たせてもいいと考えます。そうすることにより乳児は肺活量を鍛えることもできますし、上の子は兄弟よりも自分自身を優先してくれたとの思いが湧き起こってきますから心乱されることは少なくなります。


7、赤ちゃん返りが出現の有無に関わらず甘える時間を持つ

赤ちゃん返りが出現していなくても我慢をしていることも必ずあるでしょう。ですから1日にわずかな時間でもいいので上の子供と向き合う時間を必ず持ち、気持ちがフラットでいられるように定期的にメンテナンスを行うことがベストです。


8、子供が望むことを受け入れる

どんなに様々な策を講じても赤ちゃん返りが防げるとは限りません。子どもの気質や育てられ方、親の接し方で大きく左右されるため、突如甘えてきたり、できたことができなくなったり、わがままになり自己主張が強くなった、反初的態度を取るようになった、夜泣きをするなどの赤ちゃん返りが出てきたら子供が望むことを受け入れてあげる必要があります。


9、思い切って第三者の力を借りる

全てをお母様で対処するかどうかはケースバイケースです。親子共に心穏やかに過ごせるのならばいろいろなサポートを受けてもいいかと思います。

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