提案『節分の薦め』

節分は比較的取り組みやすい行事の一つだと思います。保育園や幼稚園で豆まきをしたという話は毎年耳にしますが、子どもたちは口々に怖かったと感想を話してくれます。ご家庭でも豆まきの意味を考えながら夜の8時〜10時頃に楽しんでほしいと思います。

今回は節分とは何かを考えながら行事を愉しむヒントを含めて記事を書き進めます。


1、節分の由来と意味を絵本で理解する

本来『節分』とは季節の分かれ目をさして立春・立夏・立秋・立冬の前日のことをでした。しかしいつの日からか立春の前日だけを節分と認識するようにな理、季節の変わり目の邪気を払い、一年の無病息災を願うようになり豆を巻くようになったのです。起源は中国の追儺(ついな)という儀式に由来していますが日本では平安時代の宮中行事として執り行われていました。詳しい由来を理解するには時間がかかるので由来に関する絵本を毎年読むことをお勧めします。


2、豆を巻く理由、福茶をいただく

豆は魔物の目を打つに通じまた五穀豊穣の意味があり、豆に神が宿るとされていたことから豆の力で邪気を払い、豆の持つ神聖な力を食することで無病息災にあやかるとされたようです。

歳の数に一を足した分だけの豆を食べることでその年は病気をしないとされていますが、歳の分食べるなんてことは歳を重ねるにあたり厳しくなるので、炒った大豆を3粒と梅干しを入れて湯を注いで飲む福茶をいただくことだけでも効果があるとされています。我が家でも家族全員が年の数fだけ豆を食べることは苦行に近い状況になるため簡素な副茶をいただくようにしています。コロナ禍以前の節分の日にレッスンが行われる生徒さんにはこの副茶を特別な茶器で振る舞っていましたがこれも今年もできていません。来年こそはできることを願います。

是非とも豆まきの後にご家族でいただいてみてはいかがでしょうか。


3、やいかがしを飾る理由

柊の枝に焼いた鰯の頭を刺し玄関に飾ることで鬼が焼いた鰯の匂いや柊の棘に刺されることを嫌いその家に入り込まないとされていました。

イワシは焼くとものすごい香りがするので飾ることを躊躇して我が家では行いませんが、数年前年長の生徒さんと作ったフェルト手芸で作ったものを代用しています。『やいかがし』または『ひいらぎいわし』という言葉を行事言葉として知っているのは我が教室の生徒さんの強みでもあります。日本古来の伝統行事に関する言葉を知ったところでどうなんだと思われる方もおられるでしょうが、大人でも知らない言葉を知っていることは子供にとって自信になるものです。


4、工作や手芸で行事を楽しむ

行事と工作をセットで楽しむこともなるべく取り入れると良いでしょう。教室でも行うようにしていますが、ご家庭で取り組まれていると行事に対しての子どもの意識にも差が生まれると同時に手先の器用さと発想の豊かさも獲得することに繋がります。


5、恵方巻きを作りいただく

恵方巻きを節分にいただくことはもう定着しつつあります。その年の吉方に向いて無言で食べきることにより何事も吉となることを願ったとされていますが、江戸から明治の頃に大阪の花街で商売繁盛を願い始まったとされ『丸かぶり寿司』と呼ばれていたのです。それが1989年に広島のコンビニエンスで『恵方巻き』という名前で売り出されてから全国に広まったとされる年浅い慣習なのです。

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