提案『関心を育むために』

よく子供の関心と興味を育むためにはどうすれば良いかというタイトル記事を目にすることがあるのですが、そもそも関心と興味とでは指し示している意味が異なります。

『関心とは』好き嫌いに関係なくある物事に気を引かれて動向が気になり、注意をもって見守ることで、『興味とは』好きなものに積極的に関わろうとすることです。今回は先出の『関心を育むこと』について記事を書いていきます。

親御さんが子供に何か一つでもいいので夢中になるものを持たせてあげたいとお考えの方は多いと思います。それは興味を持って好きなものに打ち込んでいくということになるのですが、この興味を育むための土台になるのがこの『関心』なのです。よって関心を育てておくことが興味を持って夢中になるものの獲得に繋がるということになります。

では関心を育むためにどうするのかを考えてみましょう。

関心を育むためには日々の生活の中でいろいろなものを目にする機会が多ければ多いほど、ものを見る力は育ってきます。そして同じものを繰り返しみているうちに気になり出し、何気なく見るようになりそのものに対しての関心が生まれることになるのです。

例えばお母さんが忙しく掃除機をかけている様子は興味がそんなにあるわけでは無いものの、子供たちは掃除機をかける様子を真似したり、電話の受話器をとって誰かと話をしている様子を再現したり、お父さんのビールを飲む真似をして「プファー」と吐息を吐いたりと日常の中にある動作を一つ一つ見ていることが分かります。関心はそんなに無くても日々見ていることで次第に関心が生まれていることが分かります。

子供の関心を育むためには幼児期に日常の中に点在している多くの言葉を拾い上げることから始まります。「これってなあに?」「なんて名前なの?」という言葉が出てくるようになるとそのものに対して関心が生まれたということになります。

関心が芽生えると後は芋づる式に「なに」という疑問詞から「いつ、どこで、誰が、どのように、どっち?」に変化し最終的には「なぜ、どうして、どうやって、どんなふうに」などと関心が移っていくようになります。そうすると関心から好奇心が生れていくことになるのです。

以下のイラストのようにただ月を見ているようであっても子供は「あの月丸いな、今日は満月なのかな?」「どうして月って形をかえるんだろう?」と考え思っているかも知れません。

関心は何気なく見ていることから始まり、日常の中の多くのものの名前やありとあらゆる状況下のことを見聞きし理解していき、やがて好奇心へとバトンを受け渡していくのです。次回はバトンを受けた好奇心から興味へと移行する記事を2023年3月27日(月)『興味を育むために』予定しています。そちらも併せてお読み下さい。

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