スナップ『この夏の思い出 vol1』

今週は年少さん以下の生徒さんたちが描いた夏の思い出をご紹介いたします。みなさん多くの経験をなさって楽しい作品が描けているようですので、今週と来週の2週に跨り作品を取り上げます。掲載は月年齢の高い順となっています。

トップバッターは3歳8ヶ月の生徒さんです。たまたま庭にやってきた日本ミツバチを見て描いたそうです。生後3ヶ月からの入室によりレッスンを行ってきましたがお母様の悩みはクレヨンを食してしまうこと。一時はクレヨンを封印してマジックペンを持たせていましたがそのインクの匂いが嫌だったようで全く絵を描かなくなってしまいました。そこで蜜蝋にしたりお米クレヨンにしたりしましたが全く効果がなく諦めかけていた時、ご兄弟の絵を見て感化され自ら描きたいと意思表示したのが1歳半ごろだったように思います。クレヨンを食べてもいいかとお母様が意思決定した途端、口にクレヨンを運ぶことがなくなりました。きっとクレヨンを食べたら体に悪いからどうしようかというお母様の心配がお子さんに伝わっていたのではないでしょうか。

この作品はわずか2分ほどで書き上げたとのことです。毎日何かを描くという取り組みをされているので短時間で描けたのでしょうね。これからどのような作品を描かれていくのか大変楽しみです。来週はご兄弟の作品を土曜日のブログとして掲載しますのでそちらも併せてご覧ください。



こちらの作品は夏のご帰省で毎日海に入り従姉妹さんと手持ち花火を楽しんだ時の思い出を絵にされたそうです。お母様曰く「花火のシーンだったので黒い画用紙を出してあげたかった」とのことでしたが、もし黒い画用紙をお出しになっていたら中央上部の夜空と星という表現は生まれなかったかもしれません。また線香花火が一番輝いているシーンを捉えることができている良い作品ではないでしょうか。

そして何よりも先月描いた作品(以下の絵)では手が単に丸く描いていたのに対して上記の作品では手の平から指が5本しっかりと描かれています。また髪の毛の描き方にも変化が生まれより写実的に描こうとしています。そして絵の中に文字を入れ書くことが今回の作品にはなく絵を描くことに集中していることも大きな成長です。

来年は線香花火の儚さを捉える観察眼を身につけることができるのかなと期待しています。



最後の生徒さんは1歳2ヶ月ですが生後8ヶ月ごろからのクレヨンを初めて持たせてたまたま線を引いた状態から、丸のようなものを描き出した1歳のお誕生日頃の作品、最近点々描きを覚えて力いっぱいに画用紙に打ち付ける様子をまとめたま写真です。これから毎日5分程度のお絵描きを続けることができれば、来週取り上げる年中さん以上の作品のような描く力がついてくるでしょう。


日本国内を渡り歩いてきた私がこれまでに見てきた絵画の中でも沖縄の子供が描く作品はとてもダイナミックで視点の面白さが際立っています。ものを見る力をつけ捉える表現をこれからどんどんと身につけてほしいと考えます。

Baby教室シオ

ほんものの学び。今必要な学び。乳児期から就学期までを総合プロデュースする沖縄初の乳児のためのベビー教室です。