提案『バレンタインデーの勧め』

子供の頃からバレンタインが好きな方ではなく、日本とアメリカのバレンタインの違いに悩ましいなと混乱する日でもありました。特に思春期を迎える頃のキャッキャッする友人たちを見てバレンタインの本当の意味を知らずに楽しむ姿に矛盾を感じ、社会人になっては義理チョコを購入する時間に虚しさを感じ・・・時間を共有する人ができてもバレンタインだけは省かせてもらう幼少期から青春期でした。ところがです。子供が産まれるとこれがガラッと変わってしまうもの。子供達にはまず男女関係なく感謝を相手に伝える日として、主人に料理を作る、チョコ菓子やケーキ、クッキーを手作りでプレゼントする日にしました。

今回は子育てを中心としたバレンタインデーについて提案してまいります。



1、バレンタインの歴史を知ろう

日本では商業主義が色濃いバレンタインですが、その意味を知らずしてバレンタインを祝うのはもったいないような気がします。しかしバレンタインの大元の起源は古代ローマ時代の流ペルカリア祭に遡る子供が知らなくてもいいような男女関係の話が存在します。しかし一般的には3世紀のローマの皇帝クラウディウス2世が、軍事力強化を図るため兵士に恋人や家族がいると指揮が下げるとし結婚を禁止したのです。しかしそこに異議を唱え結婚の儀を内密で行ったのがバレンタイン司祭である。そして皇帝に背いたとして2月14日に処刑されたのがバレンタインの起源とされ、キリスト教の布教とともに聖人ヴァレンティヌスが愛の守護神となり恋人の日として世界で広まっていったというわけです。



2、日本のバレンタインの歴史

日本のバレンタインの歴史は今から88年前の1935年にモロゾフが英字新聞に広告を出したのが始まりとされ、第二次世界大戦や戦後の混乱で一度消滅してしまいますが、昭和30年代後半から40年にかけてチョコレート会社や百貨店でのイベントで復活され商業バレンタインの始まりとも言える日本独自の進化を遂げたのです。このバレンタインイベントが日本のチョコレート業界の底上げを図り、今やチョコレートの世界大会での日本人のパティシエが優勝をすることも目にすることも増え、尚且つ甘すぎるスイーツを好む欧州の人々も日本の甘くないチョコレートの魅力を認めてきています。味だけではなく日本人の繊細な技術力や見た目の美しさにこだわる美的感覚、そして日本人ならではの発想でで進化し続ける豊かさも学ぶべき点が大変多いのだと思います。海外から注目されるということはやはり日本のスイーツは水準の高いものであり、それらが身近にあるということは視覚重視の子供達にとっても刺激の多い良質なものであると言えるでしょう。甘いチョコレートやスイーツの美味しさを味わうことを控えたとしても美しいチョコレートを見ることは意義深いことだと言えるのです。デパー地下やスイーツ店を巡って美しいものを見せる経験をさせても良いのではないでしょうか。



3、ご家庭内で楽しむ

ご家庭それぞれにいろいろなイベントを楽しまれていると思います。バレンタインをイベントとして捉えているご家庭もあれば、しっかりと行事に入れるご家庭もおありでしょう。どちらにしても楽しむ機会があれば存分に楽しんで良いと考えます。我が家では冒頭でも記したように主人に感謝を告げる日としたのですが、それが夫婦間やお友達間などどのような位置付けでもいいと思います。ご家族総出でバレンタイン用のお菓子作りを楽しむこともありだと思います。



4、お部屋の一角にディスプレイをする

日本には行事に合わせて室礼を行うという慣習がありますが、イベントとしてディスプレイすることにも楽しみを見出すことができます。ディスプレイ用に飾りを手作りしても良し、買ってきたものにアレンジを加えてみるのもイベントを心待ちにする楽しさがあります。また様々な刺激を得ることに繋がることやモータースキルを磨くチャンスにもなるでしょう。ディスプレイを上手に行うためにも目が肥えていなくてはなりません。よって小さい頃から我が家ではショーウィンドウを見て回ることもさせてきました。沖縄ではなかなか大きなブランドのショーウィンドウを見る機会を得ることは難しですが、世界的なブランドのショーウィンドウは大変美しいディスプレイをしています。実際に見に行くことが叶わなけ写真画像などを検索し、季節ごとにいろいろなテーマで華やかに飾られているウィンドウを楽しんでも良いと思います。。



5、絵を描いたり、工作をしてみる

バレンタインデーにちなんだ工作は様々あります。ハートに関係するものを作るとバレンタインでらしくもなりますし、バレンタインデーに贈るメッセージカードを手作りしたり、プレゼント用のチョコレートを入れる箱をデコレートしてみたりとアイディア次第で素敵なものが完成するはずです。ここぞと言わんばかりに思考を巡らせて手作りしてみてはどうでしょうか。レッスンでは毎年誰かに感謝を告げるカードを作ってもらっていますが、今年はハートをモチーフとした飾りを作る予定でいます。お楽しみに。



6、想いを伝え優しい気持ちを育む

バレンタインにどうしてもしてほしいことの一つに子供達には感謝や好きな気持ちを誰かに伝えることをしてほしいと思います。それは小さな子供達であればあるほど両親や兄弟姉妹、御祖父母と対象者は身近な人になると思います。そして毎年繰り返していけばそれは大切な友人や恋人など子供の成長と共に対象者は変化するでしょうが、大切な人を思い浮かべることができる心がけを有して成長してほしいと思うのです。その優しい思いが伝播して自分自身の周りに同じ思い溢れる人々が集まってくると確信しています。日本語には類は友を以て集まるという言葉がありますが、この言葉には大変深い意味があるように感じてなりません。バレンタインという日だからこそできる素敵なことを取り入れても良いかと思うのです。

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