スナップ『実験 雲つくろう』

男の子たちの大好きな実験をできるだけ多く実行してあげたい所ですが、なかなかレッスンの合間を縫ってすべての生徒さんに行うには難しいものです。しかし今年は圧倒的に男の生徒さんが多いので理科的実験を通して良質な刺激を与えられるよう孤軍奮闘しています。

今回は理科実験教室などでよく見受けられる煙の視覚効果を使用し、雲ができる様子を簡単に実験してみました。

炭酸水用のペットボトルに50度前後のお湯をそこから2cmほど注ぎ入れ、火のついた線香をペットボトルの中へ10秒ほど煙を入れます。線香を取り出したのちにキャップを閉め、ペットボトルを推して中の空気を圧縮し水蒸気を作ります。

ペットボトルのキャップを外し一気に押し出すと以下の写真のような現象が起きます。

その様子がとても楽しいらしく何度も繰り返していくうちにペットボトルの中には水滴が流れ落ちていきました。それが雨の仕組みなのだと伝えて実験は終了です。

ですが写真の生徒さんは線香の本数を増やしたらどうなるだろう?線香を入れる時間を長くしたらどうかな?など思いつくことを全て実行してみようということになり実験しました。実験は子供自身が考えたことを予測し、その思考を形にするために実行し、自身の予測がどうだったかを照らし合わせる結果を見届けることになります。ただただなんとなくやってみるのと、しっかりと思考立てた中で実験を行うのとでは大きな違いができ、能力にも差が出てくることは必然です。写真の生徒さんのように思考力を働かせて学習に挑むことは、一連の実験だけではなく全てのことについて思考を深めることになります。この実験を皮切りに雲のでき方を記した絵本なども読むとよろしいでしょう。

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