絵本『おしくらまんじゅう』

子供の頃体育の授業開始時に寒いと縮こまる生徒たちにおしくらまんじゅうをさせてくれた担任の先生との思い出があります。その年は沖縄でも霰（あられ）が降るほどの寒さだったので印象に残っているのですが、教室のあちらこちらでおしくらまんじゅうが行われていました。この絵本を初めて手にした時に懐かしさがよみがえってきたのです。

中を読んでみると色々なものがおし比べられているので『おしくら＝押し比べ』の語源に即している作品だなと楽しく読ませてもらいました。かがくい氏のユニークな発想に子供達は絵本と同じように体を動かす楽しさを体験できる作品です。遊びながら暖を取ることができる日本特有の遊びがこの絵本で更にユーモアに溢れる瞬間となるでしょう。２、３歳児には是非読んで体験して笑いのツボを実感してほしいと考えます。