スナップ『ぽぱーぺぽぴぱっぷ満喫中』

ブログ初登場は生後8ヶ月の小さな生徒さんと美声を響かせて絵本の読み聞かせをなさっておられるお父様です。今回はお父様の努力が実を結んだ素敵な瞬間をブログ記事にしました。

使用した絵本は2025年1月12日の記事で取り上げた『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』です。この絵本は谷川俊太郎氏の作品で乳児期の喃語を引き出すことができる最強且つ魅力的な絵本です。

この絵本は乳児が好むP音が多く用いいられ、描かれているイラストもベタ塗りではなく柔らかで温かみのある色構成と乳児が好む丸形中心に面白い形が描かれています。生後間もない頃から固視や追視のトレニングを行うと比較的スムーズに絵本への移行が可能ですが、そのようなトレーニングを行わずとも乳児が関心を示す作品であることは間違いありません。

生徒さんは生後8ヶ月でハイハイと掴まり立ちが盛んになり動き回るのが楽しくて仕方がない発達時期ですが、絵本にしっかりと目を向けることができています。このようにしっかりと絵本に目を向けることが得切るのはもちろん視覚的トレーニングも必要ですが、日々の読み聞かせの成果とも言えます。生後間もない頃からのお父様の絵本の読み聞かせはこの作品以外でも実行され、大きな力の育みとなっていることは間違いありません。


こちらの写真はお父様の読み聞かせに反応して溢れんばかりの笑顔を向けている瞬間ですが、お父様の口元をしっかりと見ながら笑い声をあげています。この時に父と娘の関係性が構築され親子ともに愛情ホルモンが分泌されていますので情緒の安定の構築がなされています。

上の写真にご注目ください。お父様の口元をしっかりと見ていた場合には必ずと言っていいほど乳児は自ら喃語を発語しようと挑戦します。生徒さんもP音を発するために軽く口を閉じたかと思うと次の瞬間「ぱっ」と声を出していました。このように乳児は常に親の口元を見てどのように口を動かすのかを観察し真似ているのです。言葉を発することが早い場合や饒舌にお話をする幼児にはこのような様子が多々見受けることができます。是非とも口元を見せながら多くの語り掛けをなさってください。こちらのお父様はしっかりとしたお話をなさるだけでなく、表情豊かでご兄弟のレッスン時にも楽しそうに語り掛けをなさっておられるのでこちらも楽しくなると同時に微笑ましくほっこりと温かくなっております。


この絵本『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』は乳児の発語を引き出すP音が多用されていますが、親御さんの多くが初見で読み辛さを感じています。しかしその読み辛さを練習で克服する価値はあるのです。なぜなら乳児の発達のど真ん中を射抜くような作品でタイミングを合わせると写真のように心底楽しむ表情を引き出すことができるのです。

お父様にインタビューしてみますと本を読みこなす練習の他に創意工夫をなさっていることがわかりました。破裂音を意識して読んだり、ウィスパーボイスを意識して囁きかけたり、読むスピードや声色を変えたりと読む度に変化を加えているとのことでした。生徒さんが長い時間ケラケラと笑い続けるのもその都度変化のある読み方に反応しているからなのだと理解することができました。つまり毎回異なる読み方をお子さんが受けることにより脳に多くの刺激が与えられていると考えます。読み方を変えて多くの刺激を与えれば与えるほど子供の脳は育ちます。これからも子供の脳育てのために多くの作品を読んでいただけることを期待しています。お子様方はほんとぷに幸せな環境でお育ちになっていますし、これからも素敵な時間をつぐむのだろうなと考えただけで幸せな気分になります。


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