スナップ『真似っこの質を上げよう』
生後8ヶ月から周りの人の行動をしっかりと見て、個人差はありますが10ヶ月以降に乳児が個々に真似っこを取り入れようとする発達を見せるようになります。そして多くの真似っこの促しを受けて1歳以降には爆発的に真似っこの小さな技を繰り出していきます。今回は真似っこがかなり上手になった生徒さんがお母様のお手本を受けて即実行しているご様子を取り上げます。真似っこの質を上げるためには、何よりも子供に真似してほしい行動をしっかりと見せること、そしてその機会をたくさん設けること、真似たら褒めてあげることです。
先ずはシール貼りの真似っこです。お母様がスケッチブックにシールを貼ると、シールのくっつき具合を両手指先で確認した後すかさずスケッチブックに貼り付けました。両手でぐーっと押し付ける姿も愛くるしいです。
次は算数棒落としです。蓋に穴を数個開けた容器に細い算数棒を指していきますが、1歳2ヶ月の生徒さんには小さな穴に差し込むことは難しい取り組みです。しかし生徒さんはしっかりとママが示してくれたお手本の通りに真似て差し込もうとしています。1歳になりたてという真似っこの時期には成功するか否かよりも、手本を熟視しているか、そして見たままを実行しようとしているかが最も重要なことです。その点に注視してお子さんの行動をご確認ください。
最後は紙のビリビリ破きです。1歳過ぎの子供が紙を破る場合に両サイドに引っ張る行動をします。これは積み木などのたたき合わせの延長にある動作なので両サイドに引っ張るのです。つまり髪をビリビリと破くには新たなモータースキル(微細運動)を獲得させなければなりません。生徒さんは確りと指を動かすことができている方なので、軽く切れ込みを入れたチラシを生徒さんが手で持ち、お母様が手を添えてチラシの破き方を見せなが実行すると指先から伝わる振動で破き方を理解しました。
チラシを破ることができた瞬間にはこのように笑顔が出てきます。チラシのビリビリ破きは良質な刺激なので思う存分実行させる必要があります。達成感を味わうと自ら手を叩いて褒められることに喜びを感じるようになる自己表現がこれから益々増えてくるでしょう。その時には周りの大人たちも賛同しながら褒め称えてください。
こちらの生徒さんはこの他に色々な真似っこができるようになりました。写真撮影が出来次第またブログに登場していただきたいと考えています。
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