絵本『たんじょうび』

月初めにはSDGsに関する絵本を行事関係がない場合に限り17項目1冊づつ取り上げていきます。スタートとして今回取り上げるのは項目1『貧困をなくそう』から生まれの作品『たんじょうび〜ゆたかな国と国〜』を取り上げます。

この絵本は一つの挿絵にワンセンテンスという大変短い言葉しか綴られておらず、あっという間に読み終えて絵しまう作品ですが、だからこそ思考を育む作品として奥深い1冊です。

挿絵で進んでいくのですが最後のページの写真が読み手に何かを投げかけてきます。もしという仮定の話を子供達の身近な誕生日に準えて南北問題や貧困問題を考えさせてくれる作品であり、我が家も誕生日には必ず読み聞かせて世の中の表裏を考えさせ、誕生日で浮かれる子供にこのプレゼントは当たり前ではなく感謝をしなければならないのだと導くために使用してきました。

世の中には表と裏、本音と建前、現実と理想、実態と虚像、プラスとマイナスなど必ず相反することが引き合って物事が成り立っていることを子供達には見抜いて育っていくことで思慮深い人間に育てたいと考えてきました。つまりこのような作品に多く出会わせる必要性を感じます。福祉国家の先進国スウェーデンだからこそ生まれた作品と言えるでしょう。この作品を読んだ子供達の心の中に感謝の種が芽を出し、自らの環境とは真逆の世界にいる人に心を寄り添える人になってほしい、そう願います。

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