提案『クラスの中心にいるNo.3』

「クラスの中心にいる子どもに育てたい」と思う親御さんは少なくありません。ただしその“中心”が何を意味するかによってアプローチは変わってきます。子供達のさまざまな個性や特性、得意なこと、苦手なこと、そして親や周辺の人が子供に与えるプレッシャー、親や周辺の大人の関わり方など理解した上で、どのような働きかけがあるのかを今回は6つの視点で考えていきます。このブログから読み始めている方は『No.1』(記事はこちら)、『No.2』(記事はこちら)をご一読ください。

1、人気者(友だちが多く好かれている)

人気者の最大の特徴はポジティブな思考を持ちコミュニケーション力が高く、周囲への気配りができるといった特徴があります。一緒にいると楽しく笑顔を絶やさずいられ、ネガティブなことが起きてもジョークに置き換えるなどポジティブエネルギーに溢れているのが特徴です。私は経験上このような子供たちに出会ってきましたが、共通して言えることは自己肯定感が高く、親御さんとの関係性もとても良好で親御さん自体がポジティブで明朗快活であることが多く、その影響がお子さんにしっかりと受け渡されていることが圧倒的です。

《働きかけ》

みんながみんな誰の目からても明らかな人気者になる必要はありませんが、この人といると楽しくなる明るくなれるという感覚を周りの人に与えることができるような成長を遂げさせるように親として意識する子育てをしてみてはいかがでしょうか。そのためにはポジティブで明るいものの見方ができるようにすることや人を寛容に受け入れる優しさを持つこと、人との交わりを好きになるために幼い頃から多くの人々の輪の中に入れてみるようなことを行なっても良いのではないでしょうか。さすれば子供自身が大きく成長できるチャンスを掴むことができるのではと考えます。




2、リーダーシップがある(まとめ役、発言力がある)

リーダーシップのある子どもの特徴は、目標達成のためにクラスをまとめクラスを導く能力が高いことが最大の特徴です。論理的で思考力があり学び続ける姿勢を持っており、周りを説得しながら時に相談しながら一つのことに向かっていける役目を担っています。イメージしやすいのはヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんがこのリーダーシップのある子どもの特徴に近いかもしれません。彼女のコメントやリアクションを見ると親としては心配になる部分がありますが、そこは目を向けずに自分自身のできることに真摯に向き合い行動し続けているという点に「ようせき」っていう着眼し、リーダーシップはどのようなことをすれば身につくのか考えてみましょう。

《働きかけ》

リーダーシップを身につけている子供達は自分自身の意見を言うこと同時に、人の話をよく聞くこともできます。幼い頃からしっかりと人の話を聞く経験を積ませ、自分自身の得意なことに関しては意見が言えるように促しておくことが必要だと考えます。

また園や学校、地域の「係」「委員」「キャプテン」などを経験させ、誰かのために自分自身を活かしている間に周りに気配りができるようになり、周りの意見をまとめることも上手になる可能性があります。できれば自分自身からその役回りに立候補できるような機会を与える促しも必要だと考えます。また年下の子と関わる場を作り面倒を見る経験はで自信と責任感を育ててはどうでしょうか。




3、面白い(話題の中心になる)

面白い子はクラスのみんなを楽しませることが好きという最大の特徴があります。またそこには話すことが好き、聞くことも上手で、表情が豊かであり、流行に敏感で頭の回転が速く会話のテンポも良いという特徴もあります。芸人で例えるならお笑い芸人の明石家さんまさんといったところでしょう。

《働きかけ》

この面白いという枠の中にはクラス単位で面白いという場合もあれば、学年や年齢を超えた面白いや気心の知れた友人感の極く小さな単位でも面白い人となる場合もあります。自分自身が心地よいという環境の中でユーモアや発想力を育てることが望ましいと考えます。

本や映画などいろんな価値観に触れる体験をすることや演劇、読書感想、絵など自分を表現できる活動を通してユーモアや発想力を育てる表現力を養うことを行なってはどうでしょうか。




4、影響力がある(意見が通りやすい)

良くも悪くも周囲からの信頼が厚い人で人を惹きつける魅力ある人ともいえます。いろいろな分野での専門性を活かしたカリスマが影響力があり多くの人が憧れを抱くこともありますが、さらにSNSなどが普及するとその専門分野が細分化し自分自身が影響ある側になりたいと想う人も増えてきている傾向にあります。

影響力がある人には良い意味で影響力があれば、周りが困る影響力を発動する場合もあるのでこの場合には注意が必要です。この両方の差は何かということですがはっきり明言できることは『幼い頃の家庭環境や家庭内での躾』が大きく関係しています。特に親御さんが子どもの言いなりになり行動をしている場合には、子ども自身が人を動かすことを覚えてしまいますから利他的立場でものを考えることが難しくなりますから注意が必要です。

《働きかけ》

良い影響を与える人に成長するにはやはり良い家庭環境としっかりとした躾が肝心かなめといえます。その上に子ども自身が自信をつけるために得意なことを持たせます。自信が持てないと人にも影響を与えることはできません。またいろいろなことに対して学び知識を持っていると人からの信頼度も高くなります。




5、得意なことを持っている(得意なことを発揮する)

ここでの得意なことというのはものすごく突出したという意味ではなく、クラスの中でも1、2位を争う上手な何かを持っているという意味で、他者が苦戦していることでも身分は意識せずに自然とできてしまうこスムーズにこなせるんだというものがあればあるほど自信もつきやすく肯定感も上がります。このことが日々の行動に前向きな姿勢となって現れやいものです。些細なことでも得意なものがあればその瞬間にクラスの中心にいることも可能となります。子ども自信が明確な目標を持ち始めると潜在的なものに動かされて劇的な伸びにつながるのがこのタイプです。

《働きかけ》

ではどのような働きかけをすれば良いかということですが、小さな頃から何でもさせてみると良いでしょう。そしていろいろな景観をさせながら子供が得意なことを見つけさせて没頭させても良いかと思います。またある程度向いていそうなことを続けさせましょう。運動が得意、絵を描く、工作、ピアノなど楽器演奏、歌、ダンスなどいろいろなことに挑戦させて平均値以上にできることを増やすこともお勧めします。




6、優しさに溢れている

この優しさに溢れていることは目立つクラスの中心にいるということではありませんが、友達が困った時に手を差し伸べることや声掛けができるなど相手にとってまさに必要な時に支えとなりうるものです。内面から滲み出る優しさはクラスの誰かのために寄り添えることであり、困っている子供にとってはその優しさは心の支えとなり励ましともなるものでもあります。とはいえ普段目立つものではありませんが、いざという時に発動できるようにするべきものでもあります。つまり目に見えないものであるからこそ尊いものなのです。

《働きかけ》

では優しさを持つ子供にするためにはどうすればということですがとても簡単です。人の立場に立って考えさせることを行います。家庭内で会話を大切にすることで「ありがとう」「どういたしまして」「ごめんね」「いいよ」「だいじょうぶ」「お先に」「どうぞ」など人を気遣い思う気持ちを育み、日常でこれらの言葉を自然に使えるようにすることからスタートさせましょう。

また協調性や共感力を育てることも必要です。「もし〇〇ちゃんの立場だったらどう思う?どう感じる?」などと尋ね思考させることも必要です。ケンカやアクシデント、トラブルなどが起きたら一方的に叱らず、双方の気持ちを整理して一緒に考えさせるなどの働きを親としては心掛け流べきだと考えます。







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