スナップ『はいどうぞ、ありがとう』

お母さんの持っている物が何でも欲しくなり始める少し前のお座りの頃から『はいどうぞ』の受け渡しをスタートしていきます。そのやりとり遊びを楽しんでいるうちに乳児は自分自身の欲求を伝え始めます。

ママが何かを手にしていたらじっとその様子を見つめます。そしてそのものが欲しいと思えば直ぐに欲しんだよという意思表示をするのが生後7〜9ヶ月前後です。

上記の写真は物の存在に気づき手を伸ばしてきた様子です。その様子が見受けられると、物が欲しいかどうかを必ずお子さんに確認をし、その意思が明確になれば次の指示を出します。

そしてお子さんには『ちょうだい』の手の動きを教えます。本来は両手を重ね合わせての動作ですが、乳児はまだまだ手の重ね合わせは難しいので、写真の生徒さんのように両手の掌が上に向いているようであればまずまずの仕上がり具合です。そこから少しずつ手を重ねることを家族の方の協力を得て進めていきましょう。

意思確認をしたらすぐに物を渡すことは行わず、数秒待たせることから開始し焦らして待つ練習を始めます。以下の写真のように笑顔が出ている場合は待つことが可能です。表情が笑顔から少しずつ雲域が怪しくなると待てないシグナルですから、そのようになると早めに手渡してあげましょう。


その後、物を手渡したら子供は夢中にそのものを確かめるのですが、物を受け取りましたの合図である『ありがとう』をお母さんが声に出しながら、お子さんの頭を軽く下げる仕草をさせて言葉と態度を連動させ理解を促していきます。子供に「ありがとう」の頭下げを理解させるためには、親御さん自身が言葉と態度で実行する姿を見せる必要があります。させていきます。

生徒さんはお母さんの「ありがとうは?」のしっかりと反応して2度のお辞儀ができるようになりました。

一連の動作がしっかりとできるようになるのには親子の関係性が良好でなくてはなりません。一般的に愛情をしっかりと注いでいるお母様は、のような行動をして欲しくて色々と教え込もうとしますが、実はお母様の強すぎたり焦る思いがあると上手く進めることができません。この取組みで最も重要なのは親子で楽しいという思いの共鳴(共に楽しいと響き合う心)です。

練習をさせようと意気込めば意気込むほどお子さんの反応は芳しくありません。練習ではなく楽しむやりとり遊びを心掛けてください。肩の力を抜いて遊び心を全面に出していけば子供は自ずと反応してくれるようになります。


このやりとりをしっかりとできるようになった後は『はいどうぞ』と乳児が持っているものを相手に渡すやりとりが待っています。それまでに相手から物受け取る喜びを満足できるように楽しんで下さい。ただし渡してはいけないものを要求された場合にはレッスンでお伝えしている通りの行動を実行するようにして下さい。


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