おもちゃ『フレーベル 第二恩物』

フレーベルは子どもの学びを「感じる(第一恩物) → 気付く・比べる(第二恩物) → 考える(第三恩物以降)」という段階で捉えています。


前回取り上げた第一恩物(記事はこちら)は直径6cmの球体を用いて、感じるという柱立ての感覚と情緒の土台作りを中心に取り組みが行われ、球体は丸く触れると柔らかく、転がり、扱うことで動くことを体験し楽しいという感覚を育てます。

第1恩物から順番に子どもの理解が少しずつ深まるように作られてい流ためその流れを汲んで第二恩物は第一恩物でと同じ寸法の直径6cmの木製球体、立方体、球体と立方体の両方の特性を持つ円柱の3つの形を用いて、それぞれの形を比べ、運動の違いを比較・理解する事が中心となり、知的理解の芽生えとなるのです。そして次の恩物(第三恩物)への橋渡しも行う教具として考えられています。

第一恩物では「球はよく動く」「揺れるのが楽しい」だったのに対して、第二恩物では「なぜ立方体は転がらないの?」と形に注目して考えるようにします。つまり第一恩物の「楽しい」から第二恩物では「気づく、比べる」への移行段階に入り、同時に観察すること、試すこと、言葉で表現するを促します。


第二恩物は直径6cmの木製の球、直径6cm高さ6cmの円柱が各1個、1辺が6cmの立方体が2個、懸垂用セット、棒2本、吊り下げ用フック付き紐3本が木箱に入っています。


1、それぞれの形の特徴を理解する

それでは実際に手にしながら3つの形(球・円柱・立方体)の特性を観察していきます。先ず「球」を完全な形として理解させ、その次に「球」から円柱」へ、最後に「円柱」から「立方体」へと紹介しそれぞれの形体のもつ性格を知り、新しい要素を発見させながら基本形態を認識させます。 

① 球体

先ず「球」を手に取り第一恩物の柔らかい球に対して、新たな硬い素材としての球で形の特徴を学びます。またころころ転がることも同時にさせましょう。


② 円柱

次に木製の円柱を手にして球と立方体の中間的性質をもつ形として理解を促します。ここで2者識別の考え方を理解させるために形の違いや類似性を体験できるように説明します。円柱のもう一つの特性の転がることもでき、立てて止まることもできることを体験させます。


③ 立方体

立方体には面・辺・角が明確な形として存在し、球や円柱と比較しながら形態の認識を深めます。また立方体は辺や角があるため転がらず、しっかり止まることも実際に転がせるかを同梱のフックがついていない立方体を使用し行わせ理解してもらいます。



2、動きと形の違いを体験する

第二恩物の大きな目的は形と運動の違いを体験的に学ぶことです。またこれ理解した後に3つの形を使用して積んで遊ぶという経験を通してまた形の理解を深く促してあげましょう。

① 動きの違いを知る

それぞれの形を実際に動かしてみると「なぜだろう?」「どうしてなんだろう?」と考える力が発生します。答えを簡単に教えることはお勧めしません。それよりも何度でも3つの積み木を手にして転がせる動作を試みさせることが考える力を生み出させるのです。それらを十分に行った子供が答えを発見していくのです。

球:よく転がる

円柱:転がるけど、止まることもある

立方体:全く転がらない



② 形の違いを知る

冒頭それぞれの形の特徴を理解する導入では3の形について説明していますが、そこではあまり教え込むということはしていません。『① 動きの違いを知る』でとことんそれぞれおの形を動かした子供だけが、動く動かないの違いに薄っすら気付き始め丸い・角がある、面・辺・角の存在に気づく事ができます。これは後の算数・図形の理解の土台になります。



③ 教具で回転遊び

付属の教具の棒や紐を利用し紐で3つの図形を吊るしたり、回転させたりしながら遊びを展開させ視覚的変化を観察させます。とにかく子供たちが夢中になる遊びです。下手なおもちゃを与えるよりもこのフレーベルの第二恩物は子供たちの心を掴んで離さない教具なのです。

球体を紐につけてぶら下げ紐を数回捻り、ねじり上げた上の部分に人差し指を入れ上下させながら、回転速度を利用して球体がどのように見えるのかを確認させます。

球体と同じように次は円柱も同じように紐に付け根じり上下させますが、円柱には3箇所のフックをかける位置がついているため、その位置により見え方が変わってきます。円柱の中にどのような形が見えてくるのかを確かめさせましょう。円柱の中に球体が見えるなど発見をする事ができます。

立方体も同じように紐に吊るし捻り紐を利用して視覚認知を行うと立方体の中に円柱や別の形が見えてきます。

立方体を棒に刺して今度は回転を促します。子供達は一時期棒を振り回すのが大好きですが、その発達期が終えた頃にこの教具し使用して立方体を回転遊びさせると、小学校受験で出題されがちな立方体の斜め切りなどもメンタルローテンションで思い描く事ができます。




④ 世界の見方を広げる

フレーベルは、球=動き・生命、立方体=安定・形、円柱=その中間と考え、自然や社会の成り立ちを感じ取ることも大切にしました。小学校1年生で図形の見立てを生活の中から探すという小学校2年生以降の図形の前段学習が始まります。それをフレーベルは幼稚園児の頃から遊びの中にそれを取り入れ質の高い図形教育を行っていたのです。よってたくさん遊んだ子供ほど図形に強いという必然性が生まれるのです。

私はこうも考えます。学習のために教具を使う子供よりも遊びを通して図形を知った子どもの方がほんとうの図形力を持ち合わせ、尚且つ発想力も豊かであると。つまり遊びを通して学びを深める土台がしっかりと築かれるという事です。またそこには最近非認知力を伸ばそうと認知力を脇に置いておく親御さんも多いのですが、しっかりと構成化された教具を使い基礎固めをし、それを活用した自由度の高い遊びをし非認知力を高めると揺るぎのない盤石な力や能力になるのです。

では私が子供達と一緒に行っていた遊び方の例を挙げておきます。

目を閉じて形当てクイズ

・家の中のもので3つ(球・円柱・立方体)の形探し

どこまで転がるのか転がし競争 ※砲丸投げになることもあるので要注意

机の上に立ててみる。球の不安定な形の上に安定と不安定の要素を持つ円柱や立方体をのせる事ができるのか、円柱を倒して球を乗せる事ができるのかを集中して実験。

球体の断面切りをメンタルローテーションで予測し、粘土を使用して3つの球体を作りあらゆる角度から断面切りにして確認。

・日本や外国の建造物で3つ(球・円柱・立方体)の形探し。これは国内外問わず旅先も含めた探し遊びです。乗り物に乗車している時にも窓の外を見て、飛行機や船の中でも何かないかと目を凝らし時間が潰せます。自宅に戻ってからは世界遺産の本も活用しました。

とにかく 遊びながら観察力・思考力・図形力・言葉の力が育てることがきます。


フレーベル第一恩物(記事はこちら

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